こんにちは!競馬を楽しむ研究会のヤンヤンです。
今回は競馬の芝の見方を初心者の方にでも分かるように解説していきます。
良馬場とか重馬場とかよく聞くけどイマイチ分からないという方は参考にしてください。
馬場状態とは?
馬場状態とは馬場の湿潤度合を表します。
最も水分が少なく乾燥している状態を「良」として、水分が多くなるに従って稍重、重、不良となります。
JRAでは、芝コース、ダートコースとも「良、稍重、重、不良」の4段階に区分されています。
馬場状態の決め方
場所により含水率は異なりますが、馬場状態は広い競馬場全体の状態を表しています。
馬場状態区分の決定にあたっては、馬場担当者が総合的に判断しているそうです。
また、各競馬場によって芝コース路盤に使用している材料が異なります。
芝馬場のクッション値について
クッション値とは、馬場のクッション性を数値で表したものです。
競走馬が走行時に馬場に着地した際の反発力を数値化したもので、この数値が高いと馬場の反発力が高いです。
皆さんも想像してみてください。
陸上のトラックを走るのと、柔らかい砂浜を走るのではどちらが速く走れますか?
陸上のトラックのほうが速く走れますよね。
基本的に地面を蹴ると床反力という力が返ってきます。
人も馬も、床反力を利用し前方への推進力を生みだしています。
砂浜のように柔らかい足場では、地面を蹴った際に力が吸収され床反力が弱くなります。
そのため進むためにはより強く蹴る必要があり、スタミナもいります。
芝が得意な馬やダートが得意な馬に分かれるのはこういった適性の違いによるものです。
また、パワー系の競走馬は同じ芝でも良馬場と比較して重馬場になると好走する傾向もあります。
過去の重馬場成績をチェックすることも大切ですね。
クッション値の基準
芝クッション値 | 馬場のクッション性 |
12以上 | 硬め |
10から12 | やや硬め |
8から10 | 標準 |
7から8 | やや軟らかめ |
7以下 | 軟らかめ |
上の図は芝クッション値を表したものです。
良馬場のほうがクッション値は高く、重馬場だと低くなります。
また、同じ良馬場でも開幕週と開幕最終週ではクッション値は変わってきますので最新の情報をチェックすることが大切になります。
クッション値により有利になる脚質や血統などがあるので是非参考にしてみてください。
JRAのホームページにて、毎週レース前のクッション値を公開しています。
こちらから確認してみてください。→JRAクッション値
海外の馬場は重いので、軽い馬場が得意な日本馬はなかなか勝てないと言われることがあります。
JRAが2019年にイギリス、フランス、香港、オーストラリア、アメリカなどの主要競馬場を測定したそうです。
その際の結果は、7から10の範囲内だったそうです。
日本の競馬ではなかなか7といった数値はみないです。
日本の競馬場で良馬場だと9後半から10前半ぐらいが多い印象です。
やはり凱旋門賞などの海外レースは芝が重いので日本の競馬場よりもパワーが必要になるのだと思います。
クッション値の参考
クッション値 | |
体育マット | 5 |
畳 | 7 |
テニスコート | 52 |
陸上競技場 | 22 |
洋芝を使うコースもクッション値は低くなる
芝の草種によってもクッション値は変わってきます。
札幌競馬場や函館競馬場で使用されている洋芝は、地下部に細い根が密集したマット層を作るのが特徴です。
保水量も多く、マット層がクッションとなるためクッション値は低くなる傾向があります。
そのため、札幌競馬場や函館競馬場ではパワー型の競走馬が好走する傾向があります。
まとめ
○馬場状態は「良」「稍重」「重」「不良」の4段階に分類される
○クッション値は高い方が速く走れる
○芝の重馬場だとスピードよりパワーが要求されることが多い
○海外コースは日本のコースよりもクッション値が低い傾向がある
○洋芝を使う競馬場のクッション値は低くなる傾向がある
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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