競馬初心者にも分かりやすく解説!血統の基礎について

競馬の豆知識

こんにちは!競馬を楽しむ研究会のヤンヤンです。

今回は競馬で勝つうえで欠かせない血統について解説したいと思います。

競馬初心者の方にも分かるように解説しますので是非読んでみてくださいね。

とりあえずここを抑えておけば、馬券的中のヒントとなるかと思います。

血統とは?

血統とは祖先から続いている血のつながりのことです。

競馬はブラッドスポーツ(血のスポーツ)と呼ばれるぐらい血統は重要となります。

優秀な血統の馬が好成績を収める確率は高くなり、血統を知ることで馬券の的中率や回収率アップの手掛かりとなります。

血統を見るポイント①父親は誰か?

しかし、血統を深く知るにはかなりの知識が必要となります。

今回は競馬初心者の方がまずは抑えておくべきポイントのみを解説したいと思います。

血統を見るポイント①父親は誰か?

まずはその馬の父親がどの馬なのかを知らべてみましょう。

競馬新聞やネットで競馬名を調べると必ず父親の名前が書いています。

新聞だとこんな感じに並んでいると思います。

真ん中に馬の名前が書いており、右側が父の名前で、左側にあるのが母の名前になります。

母の下にさらに名前が書いていることも多いのですが、それはその母の父の名前になります。

皐月賞を制したエフフォーリアは父がエピファネイアで母がケイティーズハートとなります。

エフフォーリアがどんなタイプの馬なのかは父であるエピファネイアを見るとある程度予想がつきます。

これが血統予想するためのはじめの一歩です。

エピファネイアは現役時代、芝1800mから3000mまでを走っていました。クラシックでは皐月賞2着、ダービー2着、菊花賞1着と好成績をあげています。

これだけの情報でも様々なことが血統予想できます。

エピファネイアは芝の中長距離が得意で、クラシック全てで好走したことから仕上がりも比較的早い馬であることが分かります。

ダービー馬はダービー馬から

また、競馬の血統に関する格言に「ダービー馬はダービー馬から」と言うものがあります。

過去を古くまで遡ると父子のダービー制覇ばかりではないのですが、近10年で見てみるとダービーの勝馬の父もダービーを制した馬ばかりです。

特にディープインパクト産駒のダービーでの強さは目を引きます。

過去10年ダービー勝馬とその種牡馬

勝馬
2021年シャフリヤールディープインパクト
2020年コントレイルディープインパクト
2019年ロジャーバローズディープインパクト
2018年ワグネリアンディープインパクト
2017年レイデオロキングカメハメハ
2016年マカヒキディープインパクト
2015年ドゥラメンテキングカメハメハ
2014年ワンアンドオンリーハーツクライ
2013年キズナディープインパクト
2012年ディープブリランテディープインパクト

過去10年ではディープインパクト産駒が7勝、キングカメハメハ産駒が2勝、ハーツクライ産駒が1勝となっています。

ディープインパクトとキングカメハメハはダービーを制しており、ハーツクライもダービー2着の実績があります。

やはりダービーを予想するうえで父のダービー成績は重要になるかと思います。

しかし、血統は父だけではなく母親の影響も受けます。

そこで次に見るのが母親の血統になります。

これから血統を学びたい方はこの本がオススメです。

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血統を見るポイント②母の父は誰か?

競走馬の能力は父だけでは決まりません。もちろん母親の能力も重要となります。ではなぜ母ではなく母父を見るのでしょうか?

当たり前ですが牝馬は1年に1頭しか子を産みません。

しかし、牡馬は1年間に数十から数百頭の父親になります。

父が同じ馬はたくさんいますが、母が同じ馬は少ないのです。

そのため競走馬の世界では父が同じでも兄弟とは呼びません。母親が同じときだけ兄弟となります。

毎年1頭しか産まない牝馬では、その子の血統的能力は判断しにくいです。

しかし、母の父は多くの種付けをしているため、ある程度特徴の予測がつきます。

このパターンは兄弟とは呼びません

母だけ同じの場合は半兄弟と呼びます

父と母が同じ場合は全兄弟と呼びます

競馬初心者の方はまずは父と母父の血統だけみれると十分だと思います。そこが分かると競馬はより楽しくなりますし、もっと血統について知りたくなるはずです。

インブリードとは?

競馬をしているとたまにインブリードという言葉を聞くかと思います。

インブリードとは近親交配のことで、血統表で5代前までに同一の祖先を持っているような配合のことを指します。

サンデーサイレンスの3×4と書かれていた場合3代目と4代目にサンデーサイレンスの血が入っていることを表します。

また、インブリードとは逆に5代前までに同一の祖先を持たない配合をアウトブリードと呼びます。

競走馬では主にインブリードの配合を行うことが多いです。

奇跡の血量とは?

インブリードでは奇跡の血量と呼ばれるものがあります。

3代前と4代前に同一の祖先を持つと血量がその祖先の18.75%になります。

過去の名馬にはこの組合せのものが非常に多く、奇跡の血量と呼ばれています。○○(馬名)の3×4と表記されます。

表は無敗の三冠牝馬デアリングタクトの血統表です。

デアリングタクトは父の4代目と母の3代目にサンデーサイレンスがいます。

これはサンデーサイレンスの4×3となり血量が18.75%の奇跡の血量です。

この18.75%の計算方法ですが、両親の血量をそれぞれ50%とし、2代目以降は前世代の半分となります。

4代目は6.25%3代目は12.5%になるので6.25+12.5=18.75となります。

1代目(50%)2代目(25%)3代目(12.5%)4代目(6.25%)5代目(3.125%)
エピファネイアシンボリクリスエス
シーザリオ
Kris S
Tee Kay
スペシャルウィーク
キロフプリミエール
Roberto
Sharp Queen
Gold Meridian
Tri Argo
サンデーサイレンス
キャンペンガール
Sadlers Wells
Querida

Hail to Reason
Bramalea
Princequillo
Bridgework
Seattle Slew
Queen Louie
Tri Jet
Hail Proudly
Halo
Wishing Well
マルゼンスキー
レディーシラオキ
Northern Dancer
Fairy Bridge
Habitat
Principia
デアリングバードキングカメハメハ
デアリングハート
Kingmambo
マンフィス
サンデーサイレンス
デアリングダンジグ
Mr.Prospector
Miesque
ラストタイクーン
Pilot Bird
Halo
Wishing Well
Danzig
Impetuous Gal
Raise a Native
Gold Digger
Nureyev
Pasadoble
トライマイベスト
Mill Princess
Blakeney
The Dancer
Hail to Reason
Cosmah
Understanding
Mountain Flower
Northern Dancer
Pas de Nom
Briartic
Impetuous Lady

サンデーサイレンスは日本の競馬界に大きな影響を与えた種牡馬です。ディープインパクトもサンデーサイレンスの子になります。

デアリングタクトの鋭い末脚はサンデーサイレンスの特徴を表しています。

デアリングタクト以外に奇跡の血量を持つ競走馬について表にまとめてみました。一部だけですがこれだけの名馬が奇跡の血量です。

奇跡の血量馬一覧

父母奇跡の血量
オルフェーヴル父ステイゴールド
母オリエンタルアート
ノーザンテースト18.75%
ドリームジャーニー父ステイゴールド
母オリエンタルアート
ノーザンテースト18.75%
レイデオロ父キングカメハメハ
母ラドラーダ
Mr. Prospector18.75%
ワンアンドオンリー父ハーツクライ
母ヴァーチュ
Halo18.75%
エフフォーリア父エピファネイア
母ケイティーズハート
サンデーサイレンス18.75%
エルコンドルパサー父Kingmambo
母サドラーズギャル
Northern Dancer18.75%
ヴィクトワールピサ父ネオユニヴァース
母ホワイトウォーターアフェア
Halo18.75%
ブエナビスタ父スぺシャルウィーク
母ビワハイジ
Nijinsky18.75%

【2021年】リーディングサイアーTOP5

リーディングサイアーとは1シーズンの産駒の獲得賞金の合計額によるランキングです。

つまり、どの種牡馬の子が一番稼いだのかのランキングになります。

2021年リーディングサイアーTOP5

勝馬頭数賞金
1位ディープインパクト159頭6810806000円
2位ロードカナロア131頭3612945000円
3位ハーツクライ92頭2777117000円
4位キズナ92頭2702420000円
5位キングカメハメハ77頭2465762000円

上位5頭はこのようになります。ディープインパクトが10年連続でリーディングサイアーとなっております。

競走馬としても種牡馬としても素晴らしい馬でしたね。

1位のディープインパクトと5位のキングカメハメハはすでに亡くなってしまい、3位のハーツクライも種牡馬を引退しました。

ここ10年はディープインパクト1強だったのですが、今後はどの種牡馬がリーディングサイアーになるのか要注目です。

キングカメハメハの後継種牡馬はロードカナロアで間違いないと思いますが、ポストディープインパクトは未だに決まっていない状況です。

種牡馬実績ではキズナが一番ポストディープインパクトに近いかと思いますが、その他にもシルバーステートやコントレイルなどもディープインパクトの後継種牡馬として注目されています。

TOP5入りはしていませんがエピファネイアとキタサンブラックの産駒も注目が必要かと思います。

まとめ

競馬初心者の方が最初に知っておくべき血統のポイントについてまとめてみました。

今後の予想の参考にしてもらえると嬉しいです。

リーディング上位の馬の特徴についての記事もまた書くと思いますので、よろしくお願い致します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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